読む前は、機内での暇つぶし程度にしか考えていなかったけど、読みはじめたらとまらなくなり、到着地の時間に合わせて仮眠を取ることも忘れ、一気に読みきってしまった。
とても切ないけど、希望をもてる話。個人的には、いわゆる邦画に近い雰囲気を感じた。完全なハッピーエンドではなく、後に、読者に考えさせる余白を持った終わり方。
いしいしんじ氏の「プラネタリウムの双子」以来、久々に何度も読み返したくなる小説。「花とアリス」もそうだけど、こういった設定の話が好きなのかも。それにしても、角田光代は「だれかのいとしいひと」などいい小説が多いなぁ。
割と女性的な感性でとらえているものが多そうだけど、それが自分にマッチしてしまうのも、なぞ。
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気がする」というセリフには、(個人的には)すごい説得力があると思う。
ドラマになり、DVDもでているらしい。


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