数か月前に存在を知り、ずっと楽しみにしていたOutside Lands。Golden Gate Park内で行われる大規模フェス。音楽も大物アーティストが揃うし、それだけではなく、食べ物や飲み物もすごいらしく、行く前から期待が大きかった。しかも、自分の家から(少し遠いとはいえ)歩いて行けるフェスなんて、こんなすばらしいことはない。
しかも、8月11日はMetallicaとSigur Rosが出演、これは行くしかない。そんな風に思いつつも、実は、同日にはPower of the Riff @ LAもあり、SUNN 0))), Repulsion, Noothgrush, そして学生の頃からのあこがれDispise Youもでるということで最後まで悩んでいた。また数日前に知ったのだけど、さらにAgallochも同じ日にSF市内でライブがあった。そんな三つ巴の中、でもせっかくの年に一度の市内での大規模フェスなので、ということで、Outside Landsに行くことにした。運よく、1週間ほど前にもまだ残っており、これで確定。
さて、当日はなるべく多くのアーティストを見るべく少し早目に出発。もちろん、歩いて向かう。Golden Gate Parkの入口までは大したことはなかったのだけど、そこからが長かった。途中で自転車の駐輪場を通過。来年は自転車でくるのもありかも。
そして、ぐるーっと一周してやっとゲートに到着。ここで、カメラのレンズが大きすぎるので少し問題になりかけたが、無事に通過。
会場は正にGolden Gate Parkの中で、ここの巨大ステージが複数ある。そして、ステージ間の距離もあり、かなり広い。
途中、ライブペインティングのゾーンなどもある。
ちなみに、今回は試しにVIPチケットを購入してみたところ、これがなかなか良い。ゲートには専用ラインがあるし、各ステージの脇にはVIP専用の人の少ないエリアがあるので、見るもの楽。さらにはVIP用のくつろぎラウンジがメインステージの脇にあり、ここからメインステージを見ることができ、さらにスピーカーでメインステージの音を引っ張ってきているので、音質もかなりよい。さすが大人の空間。
また、驚いたのがフードスタンド。例えば、下記は、HaysValleyにあるNojo。
他にもTacolicious、Little Chihuahua、Strawなど、Zagatで評価されている有名どころのレストランがスタンドを出しているのだ。すごい。さすがSF。
そんな感じで会場を見学しているうちに、みたいバンドの一つ、Explosions in the Skyの時間が近づいて来たのでメインステージへ移動。
こちらがVIPエリアからの眺め。なかなか近い。
そして、ライブ開始。実は彼らの音をちゃんと聞くのは初めて。でもbandcampなどで聞く限りは良さそうだったので、ステージを見たのだけど、やはりすごかった。post-rock系のインストバンドだけど、メンバーの陶酔感が半端なく、それに合わせて生まれる音の揺れがとにかく気持ちよい。押しては引き、引いては押していく。そのギャップがまたかっこ良い。
奥さんも満足した様子で、まずは一安心。客のウケもかなり良かった。さて、1ステージ終了したところで、小腹がすいたので、食事を求めて移動。
Strawのフードスタンドにて、Falafel & Shawarma "Snow"Cones (手前) と Sweet Potato Tater Tots with blackberry BBQ sauce (奥)を購入。さすがStraw。ともに絶品。
Outside Landsもう一つの楽しみはアルコール。会場内には、Wine landsと呼ばれるワイナリーが集まった会場とBeer landと呼ばれるローカルなビールの醸造所があつまった会場があるのだ。そして、まずはWine landsへ。ここはチケット制で、まずはチケットを購入する。そして、各ブースにて、テイスティングもしくはグラス一杯をチケットと引き換えることが可能。
会場の中はまさに天国。ところせましとならぶワイナリーのブース。これもフード同様に有名どころがそろう。例えば、Ridge、Caymus、The Prisoner-Saldo-FaustのOrin Swiftなど。
さらにChocokate landもあり、ここではホットチョコレートとか、ケーキとか。飾り付けも雰囲気がでている。
ここを抜け、向かった先はNorah Jonesが出演中のSutroステージ。
こちらでややまったりしつつつも、各ステージのトリに備えてトイレ行列へ。この時間になると、大行列。30分近く並んだかもしれない。
そして、食べ物で充電。こちらはArtichokeRoll。
さらに、テンション高めるべく向かったのは、Beer Lands。ここもローカルを含め、Breweryが多く参加。Anchor Steamもあれば、21stAmendment、SpeakEasy、そして、MadRiverも。
奥さんは、21st Amendmentにて、Hell or High Watermelon (Watermelon Wheat)。俺は、大好きIron Springsにて、ChezCatsRye。
気合いが入り、寒さも少し吹き飛んだところで、メインステージに移動。Metallicaだ!
オープニングはHits the Lights。そして、そこからMasters of Puppetsへ!
Masters of Puppets はもはや大合唱大会。すごい、本当に国民的人気なんだなぁと実感。
Ride the Lightningを聞いたところで、そろそろステージを移動。別ステージのSigur Rosとかぶっているため。少し引いたところから見たステージはこんな感じ。もりあがっているなぁ。
さて、Metallicaのメインステージとは、真逆のTwinPeaksステージでのトリ、Sigur Rosへ向かうも、霧がかなり出始め、気温もぐっと下がる。アイスランドで買ったセーターを着ていても寒いぐらい。
こちらも、ステージ脇のVIPエリアへ移動。そして、ライブがスタート!
ストリングスを交えたメンバー構成。そして、最後のカオスへと突き進むPopplagiðまで、素晴らしいセットとライティング。霧がでて気温もさがり、Jonsiは「まるでアイスランドみたいだね。」と言っていたけどまさに霧が立ち込める中、幻想的なライブとなった。以下Setlist。
1. Í Gær
2. Varúð
3. Svefn-g-englar
4. Sæglópur
5. Festival
6. Olsen Olsen
7. Hoppípolla
8. Með Blóðnasir
9. Hafsól
10. Popplagið
ライブ後、最後までやっていたスタンドで珈琲を買い、温まった。
帰りのバスも満員で行列ができていたので、もちろん歩いて帰宅。
それにしても、市内でこんな大規模な充実度の高いフェスを見ることができるとは、実にうれしい限り。来年も是非来よう。そして、もう少し効率よくいろいろなアーティストをみることができるといいな。
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