本: 2009年2月アーカイブ

家守綺譚 (新潮文庫)
家守綺譚 (新潮文庫)
posted with amazlet at 09.02.23
梨木 香歩
新潮社

日本帰国時に、特に何の期待もせずに購入した本。
「西の魔女が死んだ」の梨木香歩の作品。

でも、これが予想外に面白かった。庭付き池付き2階屋でおこる、数々の不思議なできごとが、綿貫と高堂により語られる。この二人が、京極シリーズの関口と京極堂のような関係で、話にメリハリがつきよい。

なんか忘れていた古き良き日本がここにはあるなぁ、と。

いわずと知れた映画「ブレードランナー」の原作。
最近のサイバー系は、境界侵犯をベースに、人間とアンドロイド(機械)の差を見出そうとする方向に走っているのに対して、この本では、人間とアンドロイドの区別をあえて否定している。正確にいうと、生物学上、あるいは自然科学上の違いは無意味で、親切な存在はすべからく「人間」であるという結論を持ち出している。なかなか面白い解釈だなぁと。

ちなみに、映画は以前に見たような気がするのだが、この本をよみ、さっぱりその内容が思い出せず。記憶を捏造されたのか、はたまた他人の記憶なのか、夢の世界なのか、、、この本を読んだ後にはそんな不思議な思考に至ってみたり。

1968年(!)の作品だけど、いまだに色あせないで読むことができる。

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