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17世紀にフェルマーが「私はこの命題の真に驚く証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない。」という有名な名言を残した最終定理。その難問に取り組む様々な数学者の苦闘、そしてついにワイルズが証明するまでのドラマを描いたノンフィクション。

フェルマーの最終定理を証明する際に、ワイルズが用いた様々な手法の概要を説明してくれているので、素人でも十分に楽しめる本。「谷村=志村予想」がこんなに重要だとはね。

ただ、本の中でも述べられているけど、フェルマーが実際に用いた証明はワイルズとは異なる証明方法であるはずであり、(もしも本当にあるのなら)どのような方法か知りたいものだ。

うちの奥さんが素数が好きな理由や数の魅力が何となくわかった気がする。また、「暗号解読」「ビッグバン宇宙論」など、Simon Singhの他の本も読んでみたくなった。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル
早川書房

1949年に出版されたジョージ・オーウェルによるSF名作。二十世紀世界文学の最高傑作とも言われる小説。

先日、職場のドイツ人に「今"1984年"を読んでいて」という話をしたところ、かなり盛り上がった。

1949年に書かれた小説ながら、内容としてはかなり現在の現実の延長線にある未来を描いていると思う。MGSでは「戦争は変わった」という言葉で語られるけど、この小説でも同様に、目的の変わった戦争、生産により労働者を養いつつも、戦争を続けることで生産された富を破壊し所有を防ぐという目的の戦争が行われている世界の話。

後半はなかなかつらく、読み終わった直後にはラストの意味が分からないけど、時間がたち何となくわかってきた。

任天堂
井上 理
日本経済新聞出版社

友人に勧められて読んだ任天堂の中の話の本。多少の美化や誇張はあるのだろうけど、読み物としてとても面白く読めた。会社によって様々。
あたり前なのだけど、「娯楽に徹すること」「他人のやらないことをやること」をきっちりとやっている会社だなぁと。小さいから、そして、コンテンツBizだから、それにあったやり方があり、それをするしかないのだ、と。

ポーの話 (新潮文庫)
ポーの話 (新潮文庫)
posted with amazlet at 09.08.21
いしい しんじ
新潮社


久々のいしいしんじの長編。

あいかわらずのいしいしんじワールド。「メリーゴーランド」「犬じじ」「天気売り」と独創的なキャラがいっぱい。知らず知らずのうちに、どっぷりと浸っている。

個人的には、いしいしんじの小説の中ではなかり難しい方だと思った。

やっぱり「麦ふみクーツェ」と「プラネタリウムのふたご」が好きだ。

白の鳥と黒の鳥 (角川文庫)
いしい しんじ
角川グループパブリッシング

本日のイギリス日帰り出張中に読んだ本。
いしいしんじは好きな作家の一人。
今回は短編集。
しかしあいかわらず、しんじワールド全開な不思議な話ばかり。
「カラタチとブルーベル」「太ったひとばかりが住んでいる村」の2つは傑作。
そして、なにげないブラックさも健在。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ イシグロ
早川書房

日帰り出張中に読んだ小説。

執事の品格とはなにか?
名家のお屋敷ダーリントン・ホールにてダーリントン卿に長年仕えた執事の目線で描かれる、伝統的な英国、名家、女中頭、さまざまな暮らし。
個人的には以前に読んだ「充たされざる者」よりもこちらの方が面白かった。

最後の方のミス・ケントンとのストーリーもなかなか心が温まる。

スティーブンスは品格を追い求めるが、まさにこの小説は"品格のある"小説のような気がする。
次は「わたしを離さないで」かな。

英国最高文学賞であるブッカー賞の受賞作。
英語版の原作を改めて読みたくなった。

家守綺譚 (新潮文庫)
家守綺譚 (新潮文庫)
posted with amazlet at 09.02.23
梨木 香歩
新潮社

日本帰国時に、特に何の期待もせずに購入した本。
「西の魔女が死んだ」の梨木香歩の作品。

でも、これが予想外に面白かった。庭付き池付き2階屋でおこる、数々の不思議なできごとが、綿貫と高堂により語られる。この二人が、京極シリーズの関口と京極堂のような関係で、話にメリハリがつきよい。

なんか忘れていた古き良き日本がここにはあるなぁ、と。

いわずと知れた映画「ブレードランナー」の原作。
最近のサイバー系は、境界侵犯をベースに、人間とアンドロイド(機械)の差を見出そうとする方向に走っているのに対して、この本では、人間とアンドロイドの区別をあえて否定している。正確にいうと、生物学上、あるいは自然科学上の違いは無意味で、親切な存在はすべからく「人間」であるという結論を持ち出している。なかなか面白い解釈だなぁと。

ちなみに、映画は以前に見たような気がするのだが、この本をよみ、さっぱりその内容が思い出せず。記憶を捏造されたのか、はたまた他人の記憶なのか、夢の世界なのか、、、この本を読んだ後にはそんな不思議な思考に至ってみたり。

1968年(!)の作品だけど、いまだに色あせないで読むことができる。

 第一章 水と緑のランドマーク都市 ストックホルム
 第二章 スウェーデン人の心の故郷 ダーラナ地方
 第三章 深い自然が物語を育てる 中南部地方
 第四章 外洋に開かれた国際都市 ヨーテボリ
 第五章 太陽の恵みと実りの大地 スコーネ地方
 第六章 オーロラの舞う北の大地 北極圏/ラップランド
 第七章 旅の便利帳

「地球の歩き方」などとは少し異なる視点でスウェーデンの概要を知ることができる1冊。「地球の歩き方」はホテルやレストランなど中心で、スウェーデンに関してはストックホルムがメインで他に解説している都市は少ないのだけど、この本は割と小さな都市まで写真付きで解説しているので、楽しめるし、大まかなイメージがつかめる。逆に、ちゃんと役立つ地図はほぼ収録されていないので、「地球の歩き方」を持った上で2冊目として持つといいかも。

若干割高なのと、少し情報が古いのがちょっと欠点。Systembolagetでは酒は1本以上買えます(笑)。というか、1本しか買わない人はまずいない・・・。

前回の出張で購入した、2008年本屋大賞「この文庫を復刊せよ!」ということで、面白そうだったので。

タイムマシンをめぐる、タイムトラベルミステリー。昭和45年に書かれているのだけど、現代でも充分に通用する面白さ。「Back to the Future」の数倍の濃さと不思議さ。様々な登場人物がでてくるが、読んでいくと徐々にそれらは皆、タイム・パラドックスで繋がっていることがわかり・・・。

後味がとても不思議。
でも、結局「先生」は誰だったのだろう??

他の作品もそのうちに。

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